これまで、数多くの問題が発覚してきた相撲協会。
日本の国技として誇るべき相撲の世界が、八百長疑惑・暴行事件などによって汚されています。
そして何よりも、これらの事件を隠そうとする相撲協会のあり方に疑問の声が多く挙がっています。
貴乃花親方の引退理由からも感じる、相撲協会の隠蔽体質。
今回はその闇を探っていきます。
相撲協会の闇とは?貴乃花親方の引退理由から探る

引用元:Twitter
先日、貴乃花親方の引退が報じられました。
引退会見によると、引退理由は、一言でいうと『相撲協会からの圧力』。
2017年に元横綱の日馬富士が起こした暴行事件に関する告発状を「事実無根」と認めるように相撲協会から何度も圧力をかけられたと言われています。
相撲協会の闇①!貴乃花親方の引退はパワハラが原因?
正直なところ、あらゆるところで意見の食い違いが発生しており、誰が真実を語っているのか判断に悩みます。
ただ、今回の引退騒動については、不自然な点がいくつもあり、貴乃花親方の会見内容からしても、相撲協会の中で『パワハラがあったのではないか?』と思わざるを得ません。
貴乃花親方は引退会見の中で、引退しても相撲には携わっていたいと言われていました。
相撲に携わっていたい人が相撲協会から引退する・・・引退せざるを得ない状況にいるということが伺えます。
しかも相撲協会側は、貴乃花親方に不利なように規則を変えており、引退しか道がないように追い詰めたという構図が見えてしまっています。

引用元:Twitter
相撲協会の闇②!不祥事を隠蔽しようとしている?
今回の貴乃花親方引退会見のときにも出てきた「告発状」というワード。
今年の3月に、日馬富士の暴行事件に対する相撲協会の対応について、内閣府に提出されたものです。
ただ、弟子の貴公俊の付け人への暴力騒動があったため、貴乃花親方は告発状を取り下げています。
このとき、貴乃花親方は、「一兵卒として出直す」、「協会のみなさんと力を合わせられるように努力します」と相撲協会に協力する姿勢を示されています。
しかしその後も、相撲協会側は、告発状の内容が事実無根であったと認めるように貴乃花親方に何度も圧力をかけたとされています。
そこには、告発状の内容に『隠したい何か』があっとする見方があります。
告発状には、弟子へのかわいがり、野球トバク、八百長についての記述があったそうで、それを隠すために告発状の存在を消したかったのではないかと言われています。
公益財団法人という立場を守るために、不祥事を隠したかったのでしょうか。
相撲協会の闇とは?日馬富士暴行事件から探る

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2017年に起こった日馬富士暴行事件。
白鵬が照ノ富士と貴ノ岩に説教をしている最中に、貴ノ岩がスマホを操作しっているのを見た日馬富士が激怒し、ビール瓶やリモコンなどで殴り、ケガを負わせたとされる騒動です。
相撲協会の闇③!八百長が横行している?
日馬富士暴行事件では、「そこにいたるまでに何があったか」が注目されています。
一部報道によると、
・白鵬側が貴ノ岩に何度も八百長を頼んでいたが断り、
貴ノ岩が「(八百長ではなく)真剣勝負で、白鵬に勝った」と言ったのが気に入らなかった
・暴行前に、貴ノ岩が日馬富士に「あなたたちの時代(八百長)は終わった」と言ったから殴った
・・・と八百長に関する話題がいくつも出ています。
現役時代、真剣勝負で21回の優勝をした貴乃花親方からすれば、八百長は見逃せる問題ではありません。告発状にその記述を取り入れた可能性はおおいにありそうです。
そもそも八百長問題が大きく話題になったのは、2011年頃でした。
そのころ相撲界で「野球トバク問題」が問題になっており、捜査の中で、関与した疑いのある力士の携帯電話を押収しメールを調べたところ、八百長に関するメールが発覚したという流れです。
白星がお金で売買されていたということが大きな問題になりましたが、何十万円という大金が動いていたことや、 力士同士がメールでやり取りをして、勝ち負けや具体的な決まり手などを事前に決めていたことにも驚きです。
そんな証拠のメールが出ても相撲協会は事実を否定。力士は八百長を認めたとされています。

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相撲協会の闇④!暴力に対する認識が古いまま
日馬富士暴行事件では、相撲界特有の暴力に対する認識が問題となりました。
当時衝撃だったのが、日馬富士暴行事件に対する、モンゴル出身力士の草分けである元旭鷲山のコメントでした。
・「日馬富士が貴ノ岩を殴ったのは当たり前のことだと思った」
・「自分の時代はそれが普通だったので、なぜ言うのか逆におかしいと思った」
・「自分が力士の当時は、スコップで殴られていた」
・「あの部屋の力士を殴ったのが悪かった。ほかの部屋の親方なら、なんとか話をつけることができた。」
テレビ番組に、相撲界代表として来ている人がこれを言っている・・・平然と。
テレビ側は恐らく、「相撲界を変えないといけない!」等のコメントを期待していたはずなのに、暴力を認めるような発言を生放送でされて慌てたことでしょう。
例えそれが事実だとしても、
・暴力を認めているような相撲界の風土は、世間の認識とはズレているから、テレビでは言わない方がいいかな?
・テレビで言うと、相撲界が批判されるから、「暴力はやめるべきだ」と言っておこう
・・・というような発想にならないのは、もう暴力が根付いていて、当たり前すぎて、世間との認識のギャップすら感じられない状態ということです。
昔はそうだったかもしれません。でも、古い体質に固執したままではダメだという認識を持ってもらいたいものです。
2007年には、親方が弟子に暴行し、その暴行で命をおとした力士もいます。考え方を変えないといけないのは明白ではないでしょうか。
相撲協会の闇!貴乃花親方を個人攻撃するツイートの謎

引用元:Twitter
今回の貴乃花親方引退会見にて、貴乃花親方から反逆を受けた相撲協会。
その反撃か、日本相撲協会公式Twitterで、貴乃花親方を攻撃するようなニュース記事のリンクがツイートされました。
これもある意味、闇・・・。
どなたがツイートされたかは分かりませんが、このような発信をすることで、世間からどう見られるのかという考えはなかったのでしょうか。
日本相撲協会公式ツイッターには33万人のフォロワーがいるそうで、貴乃花親方への個人攻撃ととられても仕方ありませんね。
貴乃花親方への個人攻撃のツイートをすることで、貴乃花親方と相撲協会が対立関係にあったこと、相撲協会が貴乃花親方をよく思っていなかったこと等を公に認めたことになります。
この行動はかなり幼稚な攻撃だなと驚きました。
日本相撲協会の公式ツイッター最低すぎる。しかも削除してるし。本当に最低。やっぱり貴乃花親方のことよく思ってないんだね。 pic.twitter.com/MD313hHHfe
— ᔕᗩᑎᗩ🌻 (@xdxsxcx) 2018年10月5日
まとめ
相撲協会の闇を5つ挙げてきました。パワハラ、不祥事の隠蔽、八百長、暴行事件、不適切発言・・・どこかで聞いたことあると思いませんか?
相撲協会のみならず、同じような闇を抱える、組織や集団は多く存在すると思います。
相撲協会を例として、社会全体が考えていくべき課題ではないでしょうか。
相撲自体に関しては、闇に負けずに頑張っている力士さんは多くおられると思うので、引き続き応援したいですね。
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